
「いいデザインのホームページを作ったはずなのに、自社サイトからの予約が全然入らない……」
「制作会社の担当者に『募集型企画旅行』と『手配旅行』の違いを説明しても、キョトンとされて話が進まない……」
もしあなたが今、このような悩みを抱えているなら、それはあなたの会社のサービスのせいではありません。「誰にホームページを作らせたか」、その選択に原因がある可能性が高いのです。
こんにちは。元旅行代理店勤務、現在はWebデザイナーとして活動している私だからこそ、断言できることがあります。
旅行業界のホームページ制作は、一般的なコーポレートサイト制作とは全くの別物です。
通常の企業サイトを作る感覚で、「デザインが綺麗なら売れるだろう」と制作会社に丸投げしてしまうと、後々大きな後悔をすることになります。それは、旅行商品という特殊な商材と、私たち業界特有の複雑なルールが存在するからです。
この記事では、同業の先輩として、そしてWebのプロとして、なぜ一般的な制作会社では集客に失敗するのか、そしてどうすれば「予約が止まらないサイト」に生まれ変わるのかを、本音で解説します。
OTA(オンライン旅行代理店)の手数料地獄から抜け出し、自社集客の柱を作るためのヒントを持ち帰ってください。
なぜ「一般的なWeb制作会社」では旅行サイトの集客に失敗するのか
多くの制作会社は「Webを作るプロ」ですが、「旅行を売るプロ」ではありません。この決定的な違いが、納品後の成果に大きな差を生みます。
彼らは「おしゃれなサイト」を作ることは得意です。しかし、私たちが現場で直面している「お客様がどうやって旅行を決めるか」「約款や業法をどうクリアするか」という視点が抜け落ちているケースが非常に多いのです。
1. 「綺麗な写真」だけでは予約されない現実
一般的な制作会社に依頼すると、トップページに絶景写真を大きく配置した、見た目の良いサイトが上がってきます。確かに見栄えは良いでしょう。しかし、それだけでお客様は予約ボタンを押してくれるでしょうか?
答えはNOです。
旅行商品は形のない「体験」を買うものであり、お客様は予約の直前まで不安を抱えています。
- 「もし台風が来たらキャンセル料はどうなる?」
- 「子供料金の設定は?」
- 「集合場所の詳細な地図は?」
こうした「お客様が知りたい実務的な情報」への導線がおろそかになっているサイトをよく見かけます。
例えば、キャンセルポリシー。
一般的なデザイナーは、デザインを崩す「文字の塊」として扱い、フッター(ページ最下部)の目立たないリンクに押し込もうとします。しかし、私たちからすれば、これはトラブル防止のためにも、予約フォームの直前でしっかりと確認させたい重要事項ですよね。
こうした「現場の温度感」とのズレが、離脱(サイトから去ってしまうこと)の原因になります。
2. 予約導線とカレンダー機能の致命的な欠陥
最も失敗が多いのが、「予約カレンダー」と「申し込みフォーム」の仕様です。
旅行の予約において、「出発日」と「料金」が連動して一目でわかるカレンダーは命です。
しかし、旅行業の知識がない制作会社は、汎用的な「イベント予約システム」や「美容室の予約プラグイン」を無理やり流用しようとします。
その結果、どうなるか。
- A期間、B期間といったシーズナリティ(繁忙期・閑散期)ごとの料金変動に対応できない。
- 「リクエスト予約(回答待ち)」なのか「即時予約」なのかが、ユーザー側から見て分かりにくい。
- 在庫管理が手動で、ダブルブッキングのリスクがある。
見た目は綺麗でも、バックヤードの業務フローや、お客様の「どの日なら安く行けるの?」という心理を無視したシステムは、使い物になりません。「予約しにくい」は、Webの世界では「店休日」と同じです。
3. 「業界用語」と「法的要件」の壁
制作進行中、こんなやり取りに疲れたことはありませんか?
制作会社: 「この『標識』とか『約款』のPDF、デザイン的に邪魔なので削除してもいいですか?」
あなた: 「いや、それは旅行業法で掲示義務があるから絶対ダメです……」
この説明コストは馬鹿になりません。
特別補償規定や旅程保証など、私たちにとっては当たり前の法的要件も、彼らにとっては「邪魔なテキスト」にしか見えていないことがあります。
これをいちいち指摘して修正させる労力をかけるくらいなら、最初から業界のルールを熟知しているパートナーを選ぶべきです。

予約が入る旅行サイトに不可欠な「3つの条件」
では、実際に「売れる旅行サイト」にするためには何が必要なのでしょうか?
Webデザイナーとしての視点から、絶対に外せない3つの条件を挙げます。
1. 徹底的な「スマホファースト」設計
ここが最も重要です。あえて断言しますが、PC版のサイトデザインを縮小してスマホに表示させているだけのサイトは、もう時代遅れです。
お客様が旅行を探すタイミングを想像してみてください。
家のパソコンの前でじっくり探す人もいますが、現代の主流は違います。
- 通勤電車の吊り革につかまりながら、週末の温泉宿を探す。
- オフィスのランチタイムに、友人とLINEしながら夏休みのツアーを探す。
- 寝る前のベッドの中で、ふと思い立って航空券を検索する。
つまり、「隙間時間」に「片手」で操作されることが圧倒的に多いのです。
だからこそ、Webサイトは「スマホファースト(スマホでの見やすさを最優先)」で作らなければなりません。
- 親指だけでタップしやすいボタンの大きさか?
- カレンダーはスマホの狭い画面でも見切れていないか?
- 通信環境が悪くても、画像がサクサク表示されるか?
PC画面で確認したときは完璧でも、スマホで見たら文字が小さすぎて読めない……これでは、せっかくの見込み客を取り逃がしてしまいます。
2. 「スペック」ではなく「体験(ベネフィット)」を売る
旅行代理店の方が陥りがちなのが、ツアーの行程表やホテルの設備一覧など、「スペック情報」ばかりを羅列してしまうことです。
もちろん詳細情報は必要ですが、お客様が本当に欲しいのは「その旅行に行ったら、自分はどうなれるのか?」という体験価値(ベネフィット)です。
- × 悪い例:「露天風呂あり。泉質はアルカリ性単純温泉。」
- ○ 良い例:「満天の星空の下、美肌の湯に浸かって日頃の疲れをリセットしませんか?」
Webデザインにおいては、ファーストビュー(最初に表示される画面)でこの「体験」を直感的に伝える必要があります。
単に綺麗な写真を貼るだけでなく、「キャッチコピー」と「写真」を組み合わせて、お客様の旅への妄想を掻き立てる構成が求められます。
3. ストレスフリーなUI/UX(使い勝手)
専門用語で恐縮ですが、UI(ユーザーインターフェース)は「画面の見た目や操作性」、UX(ユーザーエクスペリエンス)は「ユーザーが感じる体験」のことです。
旅行サイトにおける優れたUI/UXとは、「何も考えずに予約完了まで進めること」です。
- 申し込みフォームの入力項目が多すぎないか?(住所入力の自動化など)
- エラーが出たとき、どこが間違っているか分かりやすく表示されるか?
- 料金総額がいつ表示されるか?(最後に高額な手数料が出るとカゴ落ちします)
Webデザイナーの役割は、ただ画面を飾ることではありません。お客様がつまずく「小石」を徹底的に取り除き、スムーズに予約というゴールへ導くことこそが、本当の仕事なのです。
業界特化のプロ(Webデザイナー)に依頼するメリットと費用対効果
ここまでお読みいただき、自社サイトの課題が見えてきたのではないでしょうか。
これらをすべて解決するために、私たちのような「旅行業界の知見があるWeb専門家」に依頼するメリットは、単に「良いサイトができる」だけではありません。
コミュニケーションコストの劇的な削減
「募集型企画旅行なので、旅程保証の記載が必要です」
「手配旅行の場合は、取扱料金の内訳をこう見せたいです」
こうした会話が「説明なし」で通じる。これだけで、担当者様のストレスは激減するはずです。
打ち合わせのたびに業界の基礎知識をレクチャーする必要がないため、本質的な「集客戦略」や「ターゲット設定」の話に最初から時間を割くことができます。
コストではなく「投資」としてのWeb制作
確かに、テンプレートを使った格安の制作会社に比べれば、プロに依頼する費用は安くはないかもしれません。しかし、これを「コスト(経費)」ではなく「投資」と考えてみてください。
例えば、使いにくいサイトのせいで、月に10件の予約を取り逃がしているとします。客単価が5万円なら、月50万円、年間で600万円の損失です。
逆に、サイトをリニューアルして、OTAに支払っていた10〜15%の手数料がかかる予約を自社サイトに切り替えられたらどうでしょうか?
利益率の高い自社予約が増えれば、制作費は半年〜1年で十分に回収可能です。
「安かろう悪かろう」のサイトを放置することこそが、最大のコストなのです。
まとめ:今すぐ自社サイトを見直して「選ばれる旅行会社」へ
旅行業界は今、OTAとの競争激化や顧客ニーズの多様化により、大きな変革期にあります。
しかし、独自の企画力や細やかな手配力を持つ旅行会社様にとって、Webは最大の武器になり得ます。
「とりあえずあるだけのホームページ」から、「24時間365日、文句も言わずに予約を獲得してくる優秀な営業マン」へと、自社サイトを進化させませんか?
もし、「今のサイトがスマホ対応できているか不安」「どこを直せばいいか分からない」と思われたら、まずは専門家の診断を受けてみることをお勧めします。
あなたの会社の魅力が、画面の向こうのお客様に正しく伝わるよう、私たちプロが全力でサポートします。
次のステップ
あなたのサイトは大丈夫?「無料Web診断」実施中
現在、旅行会社様限定で、現役Webデザイナーによる「サイト無料診断」を行っています。「スマホでの見やすさ」「予約導線の改善点」をプロの視点でチェックし、簡易レポートをお渡しします。
まずは現状を知ることから始めてみませんか?お気軽にお問い合わせください。

